今年は消費税増税や米中摩擦の影響で企業業績全体が落ち込み、これが今年前半から夏にかけての株価のさえない展開に結び付いていた。
ところが、大和証券がまとめた来期21年3月期の企業業績見通しによると、全体の経常利益は20年3月期の6・3%減益から21年3月期は7・1%増益見通しに転じ、一転して史上最高利益を更新すると見られる。
9月以降、日経平均も急上昇に転じて前半とは様変わりになり、今年の年足も昨年の陰線から早くも再び陽線に転じる可能性が多いが、その背景にあるのはこの企業業績の回復にあると思われる。
象徴的なのはソニー(6758)の株価で、3月に4507円で大底を打った後、ほぼ一本調子の上昇傾向が続き、今月は7476円まで値上がりして既に昨年9月の高値6973円を抜いた。2007年の高値7190円も抜いており、大きな上昇相場のトレンドになってきている。
この企業業績全体の回復傾向を踏まえて投資作戦を進めていく必要がある。
■ソニー(6758) 月足 ※推奨銘柄ではありません。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。