新型コロナウイルスで大きく暴落した米国の株価だが、このところ日本株よりも先に早い立ち直りを見せてきていた。NYダウがすでに2月の過去最高値からの下げ幅の半値戻りを達成していた。特に戻りが早いのがナスダック指数で、2月の過去最高値からの下げ幅の3分の2戻りをも突破してきた。株式市場には「半値戻りは全値戻り」という有名な相場格言があるが、半値どころか3分の2も戻したということで立ち直りの強さがうかがえる。
米国株はナスダック指数と半導体株指数の戻りが特に早いが、その背景にあるのは中国をはじめとして次世代高速通信規格である5Gの普及を進める動きが止まらないことが第一のポイントだ。5Gの関連では今まで以上に高性能かつ大量の半導体製品が使用される。また日本だけでなく世界中で在宅ワークが増えているのでパソコンの需要が急増していることも大きな理由だ。こうしたことからNYダウよりもナスダック指数や半導体株指数の戻りが大きくなっている。
早見も当レポートで安川電機、ホロンなど半導体や5G関連株に特に注目して推奨銘柄をピックアップしてヒットになっているが、引き続き半導体や5Gに関連した銘柄は積極的に追いかけていきたい。
※ナスダック指数 週足
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。