世界的にEV(電気自動車)やFCV(燃料電池車)など環境対応車の普及拡大が極めて大きなトレンドになってきている。水素と酸素の化学反応で電気と水を作り出すが。この時の触媒にプラチナが不可欠だ、従って自動車に限らず水素をエネルギーとして広く利用する水素社会が到来するなら、プラチナが供給不足になる可能性が指摘されている。
プラチナは南アフリカが世界全体の4分の3を産出している。このところ自動車の生産が急回復しているので、これが自動車の排気ガス浄化触媒の需要増加につながるが、そこに水素社会の到来期待が加わるわけだ。
南アフリカの通貨ランドの月足チャートでは今月6ヵ月線と24ヵ月線がゴールデンクロス。これは2018年2月の高値以降で初めてで、大きな基調の変化を見せてきている。