東証1部の三洋化成(4471)が、グンゼと組んで今年秋から次世代の新型リチウムイオン電池「全樹脂電池」の量産化を開始することが発表された。全樹脂電池は構造材が樹脂でできており、低コストで生産できるほか、切っても穴をあけても発火しない安全性が特徴で、乾燥工程も不要なので生産ラインも従来の5分の1~10分の1で済む。
蓄電池やEV用など幅広い用途が期待されている。三洋化成では2025年に900億円の売り上げを計画しているが、現在の年商が1400億円程度なので大きなインパクトと言える。
株価は2017年に6,750円の最高値があるが、2018年以降昨年12月まで5,900円台で何度も高値をつけて強力な上値抵抗ラインが作られており、まずはこれを突破することが期待される。今月は月足チャートで6ヵ月線と24ヵ月線がゴールデンクロスしてきたので、いよいよ抵抗ライン突破に向かうか要注目だ。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。