米株の実勢を示すSP500指数の月足チャートを見ると、今月は3ヵ月線と12ヵ月線がデッドクロスしてきた。本来ならデッドクロスは売りシグナルという事になるが、そうは問屋が卸さないのが実戦である。前回のデッドクロスは2020年3月で、デッドクロスが売りシグナルどころか底打ちシグナルになった。
リーマンショックの大底以降ここまで振り返ってみると、このデッドクロスが実現した場面が全て底打ちとなってきた。このデッドクロスが本来の売りシグナルになったのは2007年の天井打ちまでさかのぼらなければならない。果たして今回は天井打ちか、あるいはまた底打ち確認シグナルか、今後の展開が大いに注目される。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。