米株の実勢を示すSP500指数の月足チャートを見ると、8月に長い下ヒゲを引いていたが、今月は先週8月の安値を割り込んで底割れとなったので、これで8月の下ヒゲは帳消しになり、早見がセミナーでよく話す「下ヒゲ全否定」の悪いチャートの形になってしまった。その後今週に入ってからナスダック指数も8月の安値を割り込んで、同じく月足チャートでは8月の下ヒゲを帳消にしてしまった。
したがって米株はチャート的には目先の反発はあっても戻り売りの形であり、今後さらに一段と下げていく方向を示唆しているので、おおいに警戒して見ていかなければならない。ちなみに今回と同じようにSP500指数が下ヒゲ全否定となったのは、一昨年1月に史上最高値をつけた後にも見られるが、この時は結局昨年10月の安値まで調整安局面が続いた。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。