先週の相場全体の下げ波乱の中から復活の動きになってきたのが半導体関連株だ。既に早見の週刊レポートでは先々週末に発行した号で、プライム市場の半導体関連株を買い推奨して、今週も一段高になってきた。
韓国のサムスン電子が今週決算発表をしたが、主力の半導体メモリーの価格が下げ止まり、7―9月の営業利益は4―6月に比べて3.6倍の大幅増益になったが、半導体市況回復の背景にある大きな要因が、生成AIの普及によるデータセンター向けの需要増加だ。先々週末の週刊レポートで買い推奨した株も、まさにそれが大きな注目ポイントであった。
加えて12日付の朝日新聞によると、岸田政権が月内にまとめる経済対策で、経産省が半導体の生産・開発支援に3兆4千億円の基金予算を要求していることが分かった。まさに「国策に売りなし」の形になるのではないかとみられる。今週は主力の半導体関連株からディスコ(6146)が先頭を切って新高値となり、レーザーテック(6920)も断トツの大商いを集めて盛り上がっている。アドバンテスト(6857)も、今週は7月高値以降で初めて10日線と25日線がゴールデンクロスして底打ちを示唆している。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。