毎年、大発会でどのような銘柄が一番人気で飛び出してくるかが注目されている。早見は、大発会の終値で値上がりした銘柄の中で最も売買代金が多いものを一番人気銘柄としている。これがその年の相場の方向性を占う上で、大いに注目される。
2012年の一番人気銘柄は、日本を代表する超割安株のトヨタだった。それはまさに、日本の株価が歴史的大底場面にあることを示唆した。実際、昨年6月が株価の大底で、昨年11月からアベノミクス相場が本格化して、超割安さが見直された。
今年はオリコが一番人気銘柄で、中低位材料株が一番人気になったのは2003年のクラリオン以来だ。その2003年はやはり株価が大底を打ち、その後、小泉相場に発展するスタートの年となった。今年もまさしく大爆発相場1年目であり、2003年のクラリオンと今年のオリコはやはり共通するものがある。こうしたことをこれまでセミナーの場などで解説してきたわけだが、その後の展開は予想通りとなっている。
大発会一番人気銘柄を買うかどうかはその時々の状況によるが、重要なことはそれが投資家に何を示唆しているかを読み取ることにある。果たして、2014年の一番人気銘柄は何になるのか、そしてそれが何を伝えようとしているのか、興味を持って大発会を迎えよう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。