早見は毎年大発会での一番人気銘柄を翌日の寄り付きで自動的、機械的に買う投資作戦を行っていただいている。これは大発会当日、終値が値上がりで終わった銘柄の中で、売買代金が最も多かったものを一番人気銘柄としており、その年の相場全体や経済動向などを占う意味で重視している。
今年2012年の大発会ではトヨタ自動車(7203)が一番人気銘柄となった。株価は1月4日の終値2644円から4月2日には3640円まで37・7%値上がりした。その後調整に入ったが、11月から再び大きく上昇しており、12月21日には3965円まで付けて今年の最高値となった。一昨年1月以来の4000円台回復も近付いている。年明けには4000円台が実現されるだろう。
来る2013年の大発会では、安倍政権の政策に沿ったグループから一番人気銘柄が出てくる可能性が大きいと見ている。売買代金がカギになるので、日本を代表する主力銘柄の中で金融、証券、輸出関連、公共投資のグループから飛び出す可能性が最も大きいだろう。
ただ、2003年のクラリオンのように意外な低位株が商いを伴って突然飛び出してくる場合もあるので、当日の朝からの動きを注目していよう。
一番人気銘柄は整理ポストや監理ポスト銘柄でない限り、材料や業績、テクニカル指標、その他余計なことを一切考えずに翌日の寄り付きで機械的に買うことが基本になる。一年の方向性を占ううえで大いに注目していよう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。