日本取引所は今年からスタートしたJPX日経400指数の先物を大阪市場に上場すると発表した。10月から11月を目途に取引を始める予定だ。
JPX日経400は1月からスタートしたが、従来の日経平均やTOPIXと違い、企業業績を重視するROE(自己資本利益率)や営業利益などから投資魅力が高い企業を組み入れており、東証一部から新興市場まで幅広く採用銘柄がまたがっている。このため、年金基金や海外のファンド等、長期的な観点で投資をするにあたって、新たな指標として活用する動きも着実に広がっている。
既にJPX日経400連動型の投資信託は15本以上登場しており、いよいよ今年の秋先物が上場することによって一段と注目度が高まりそうだ。今後はオプションやETF等も活用されていくと見られる。
JPX日経400は今年に入ってからは忘れられた存在になっていたが、この発表を受けて株式市場でもまた見直されてくる動きが出てくるかもしれない。特に東証一部以外の採用銘柄は極めて小型であり、思惑的な動きが出てくる可能性もあるので、個別にマークしておこう。東証一部以外の採用銘柄としてはUSEN、VTホールディングス、セリア、第一興商、ニューフレア、マクドナルド、サイバーエージェント等がある。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。