このところNYのプラチナ相場が再び上昇傾向を強めており、6月10日は1482ドル台で5月23日以来の高値になってきた。
主要産出国である南アフリカの鉱山労働者組合と大手鉱山会社の賃金交渉が物別れに終わり、長期化しているストライキの収拾目途が立たなくなっていることが強気相場の背景にある。ストライキは今年1月下旬から続いており、全く交渉の進展が見られない。
南アフリカは世界最大のプラチナ産出国であり、ストライキの行方は大きな注目ポイントだ。早見は昨年春先に円建て金相場が歴史的高値のところで利食いに回る指示を出し、昨年のうちに金は全て利食わせたが、「プラチナはしっかりと持続しているように」とコメントをし続けてきた。
ここへきて、プラチナ相場がまた値上がり基調を強めており、先高期待が十分にあるので、まだしばらくそのまま持続していることをお勧めする。チャートを見ても、金とプラチナやパラジウムの値動きは全く異なっている。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。