このところ当社への新規入会の会員が非常に多くなっているので、前回も改めて早見の売買アドバイスについてお伝えさせて頂いた。前回は特にロスカットルールについて改めて明記した。
買い値から一定のラインまで下げた場合は、直ちに手仕舞いしていくというロスカットルールを決めて守っていかなければならない。それをしないと思わぬ大きな損失を被る可能性がある。
また、いつまでもだらだらと持ち続けて無駄に時間を費やすのも投資チャンスを逃すことにもなるので、買ってから一定期間経過したところで見極めをつけるように時間的なルールを決めておく必要がある。
これらのルールは守ることに意味があり、せっかくルールを決めても、今回は今までとは違うだろう等と都合良く考えてルールを無視すると、それが裏目に出てしまうことがよくあるので、決めた以上は機械的に守っていかなければならない。
投資家は買うときには様々な好材料などをよりどころにするので、どうしても期待を持ち続けたいものだ。したがって、見込み違いで株価が下がってきても、「持っていればそのうち何とかなるだろう」と考えてしまいがちだ。しかし、結局その期待が裏切られて更に大きく値下がりして、にっちもさっちもいかなくなるということを多くの投資家が自分で経験しているはずだ。
また、相場の状況が悪い時には手持ち株を次々と損切りしなければならない事がある。例えば1勝4敗であればさぞかし残念に思えるだろうが、たとえ4勝1敗であっても、そのたった1つの大損で利益を全て吹き飛ばしたり、それだけでは済まずに大きな赤字になってしまうことが株式投資では起こり得る。勝敗の数だけで判断するのも危険だ。
それだけに、可能な限り損失は小幅に食い止めておき、出来るだけ投資資金を寝かせないようにして、新しいチャンスに取り組めるようにしておこう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。