以前会員向けの週刊レポートでも取り上げたことがあるエナリスの株価が手仕舞い売りを指示した後、悪材料で株価が暴落していった。
前回のレポートでもそのことについては書いておいたが、株価は今年1月の最高値が2585円、6月の戻り高値が2074円だった。それが10月にネット系の情報でこの会社の不明瞭な資金の流れについて指摘されたことで一気に投資家の不安感が高まり、10月31日には540円まで暴落していった。
早見は推奨銘柄については各自の買い値から2割値下がりした場合は、ロスカットルールに基づき速やかに手仕舞い売りするように明記している。また、週刊レポートで改めて手仕舞い売りの指示を書いておいたので、その時に売っていたとしてもその後の暴落による損失拡大は回避出来ているわけだ。折に触れてお伝えしているように、株式投資は利益が保証されているわけではない。
今回のように誰も気づいていなかった悪材料が突然表面化して株価が暴落するようなことは起こり得る。常に株価の動きで見極めを付けていかなければならない。材料にこだわったり、銘柄に惚れこんでしまうと、売るべき時に売れずに致命的な大損を被ったり、長期塩漬けになるのも個人投資家に良くあることだ。
どのような銘柄にせよ、自分の買い値から2割下がった時には見切りをつけて手仕舞い売りをしておこう。その上で改めてその株の買いのタイミングを探ったり、別の銘柄に目を向ける等、柔軟に対応するようにして頂きたい。ロスカットルールは自分の身を守るために必要なことなので、くれぐれも都合よく考えないようにしよう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。