世紀の大プロジェクトである東京~名古屋間の中央リニア新幹線の建設工事がいよいよ始まる。JR東海は今月17日に東京と名古屋で安全祈願式を行い、着工することになる。
中央リニア新幹線は、その建設工事費が巨額であることももちろんだが、全体の8割以上がトンネルという極めて特殊なプロジェクトだ。
特に南アルプスを長大トンネルで貫通することになるので、過去に例を見ない難工事が予想されている。このため、建設業界でも特にトンネル工事に強い会社が注目され、株式市場でもこれまでクローズアップされてきた。
ここへきて建設株が再び動き出しているが、その先陣を切っているのが、トンネル土木の名門である安藤ハザマであり、このほか、大豊建設、飛島建設、西松建設、熊谷組などが今後も大いに注目されるのではないかと思われる。
これに鉄道建設に強い鉄建やその他特殊土木の日特建設やライト工業等もマークされるだろう。安藤ハザマと大豊建設は8月から9月にかけてつけた高値と、11月の戻り高値を結んだ右下がりの抵抗ラインを上に突破してきた。
建設株指数も今週に入ってからカギ足が陽転し、MACDも上向いてきているので、要注目と言える。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。