今年は新規公開株ラッシュとなるが、その目玉の1つが近くマザーズに上場を計画しているベンチャー企業、ZMPだ。
この会社はロボット開発からはじまり、自動運転システムに開発範囲を広げている企業で、時流に乗ってきている。今年中に物流会社等で使う、台車型ロボットの量産を始めることが1月20日の日経産業新聞で報じられた。運送や物流の作業現場の負担軽減に繋げるものだが、2017年を目途に年10万台規模で販売する計画だ。
こうした工場や倉庫等、物流現場での無人搬送車の国内市場は2013年度は4500台だったが、人手不足等もあり今後市場が大きく膨らむことが期待される。
加えて、ZMPはトヨタ自動車のプリウスをベースとした自動運転車の販売にも乗り出すが、この分野では東証一部のJVCケンウッドと共同で車を使ったSNSサービスを商品化する等、新規事業の育成も急ピッチで行っている。株式公開を境に注目度が高まりそうだ。また、出資しているJVCケンウッドの株価動向等も注目される。
今年はこうした新規上場株で、またおおいに個人投資家の人気が盛り上がるだろう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。