今月はペプチドリームに続き、iPS関連の本命と見られているリプロセルが26日にジャスダックに上場する。公開価格は3200円で決まったが、かなり大量の新規公開株申し込みが殺到した模様だ。
リプロセルはiPS細胞の餌にあたる培養液を販売しており、各企業や大学に供給して収益源となっている。京都大学の山中教授にももちろん提供している。国内シェアトップであり、培養液はほぼ毎日交換しなければならないということで、上場企業としてはiPS関連の最有力とみられている。
ベンチャー企業でもあり、2014年3月期の連結最終損益は6000万円の赤字予想だが、15年3月期に黒字転換を予想しているとのことだ。
上場後ペプチドリームのPERが1000倍以上にも跳ね上がったことで分かるように、こうしたバイオベンチャーに適正株価を求めるのはそもそも無理がある。株式市場の人気、需給によって全て左右されると見ておかなければならない。
それだけに公開価格の3200円に対していくらで初値がつくか、その後いくらまで値上がりしていくのかなど、ふたを開けてみなければ一切予想がつかない状況だ。
しかし、国策に沿っているバイオベンチャーであり、なかでもiPS関連の最有力銘柄とも言えるので、大きな買い人気を集めることが予想されている。
新規公開株なので公式の推奨銘柄にはしないが、多くの投資家が上場初日からこの株を買いにいくのは自然な投資行動と言えるだろう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。