訪日外国人の急増で、関連企業の業績が大きく押し上げられている。
JR東日本(9020)、JR東海(9022)、JR西日本(9021)の3社の15年3月期の売上げは過去最高を記録した。JR西日本の場合、観光地を巡る外国人向け周遊券等の売上げは前期比65%増加した。東京の帝国ホテル(9708)の14年度外国人宿泊客は前年比約2割増加している。
また、4月の全国百貨店売上げを見ると、外国人観光客向け売上高は197億円強で前年比3・2倍に激増して、単月としては過去最高の売上げで、首都圏の主要店舗では売上全体の1割以上が外国人観光客というデパートも出てきている。
2020年の東京オリンピックに向けて、政府の方針としても更に外国人観光客やビジネス客を呼び込もうという大きな流れには変わりなく、安倍首相も免税品店を地方に更に拡大していく方針を表明した。
こうしたこともあり、株式市場でもインバウンド関連株はまだまだ狙って行けるのではないかと見ている。日本最大の免税品店ネットワークを作り上げたラオックス(8202)はその代表格だが、幅広くその関連銘柄に目配せしていこう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。