前回の当コラムで8月の崩れでは日経平均の月足チャートで新値三本足がついに陰転してしまい、アベノミクス相場で初めての悪い形を出現させたことを示唆してきた。
日経平均の月足チャートはそれだけでなく今年に入ってから6月までの半年間の値上がり幅を2ヵ月で帳消しにしてしまった。これも前回2007年の天井打ち直後の時と同じ形になっている。時間をかけて作り上げてきたものを壊れる時には短時間で一気に崩してしまうのはよく見られるパターンだ。2013年5月から6月にかけては昨年1月から4月にかけての調整安局面とは全く性質が違うので今回の変化は油断しないよう注意深く見ていく必要がある。
果たしてこの悪い形をひっくり返してまさに異次元の上昇相場を継続できるかどうかこれから年内注目場面を迎えるだろう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。