ジャクソンホール会合でアメリカの利上げ観測が広がった為、円安株高の方向に動きました。ドル円は8月に99円台をつけていたのが、今月に入ってから104円台まで円安となり、日経平均も1万6300円台の安値から9月5日に1万7156円まで上昇して、TOPIXと共に三角持ち合いを上に放れました。ここまでは素直な動きでしたが、その後ドル円が104円台から101円台まで一転して急激な円高にブレており、再び崩れています。
株価はそこまでの大きな崩れにはなっていませんが、あっという間に大きく円高にブレて来た動きを見ていると、まだまだマーケットが不安定であり、決して安心出来る状況にはないことを暗示しています。
この後、9月は日銀の金融政策決定会合とアメリカのFOMCが同じタイミングで重なります。日銀は、黒田総裁が9月5日の講演で、追加緩和策としてマイナス金利の拡大を軸に検討する考えを示唆しました。マイナス金利については評判は良くありませんが、副作用や悪影響を認めつつも更にマイナス金利の深堀りは十分に可能という考えを示しています。
7月の金融政策決定会合でETFの買い入れを大幅に拡大しましたが、更なる大胆な踏み込みで株価や為替相場に大きなインパクトを与える事が出来るかどうか、しかもFOMCと同じタイミングでの会合だけに、ある種の賭けにもなります。日経平均やTOPIXは三角持ち合いを上に放れたわけですが、一転して急激な円高にブレているのは何とも不気味です。
8月の東京と大阪のセミナーで取り上げた注目株からは、既にモバイルファクトリー(3912)、モブキャスト(3664)、キャリア(6198)、ゼニス羽田HD(5289)と利食いが連発しています。9月は大阪セミナーは休みで東京のみの開催ですが、今回も注目株と参考銘柄を楽しみにしていて下さい。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。