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10月は新潟県知事選2016.09.23

日銀の金融政策の内容に修正がなされ、日経平均は急反発しました。露骨な銀行救済の面と、ETFの買いつけを日経平均からTOPIXへと移行していく方向が示されました。これで一時的に株価は反発しましたが、円高にもなっており波乱含みです。

前回でも書いたように、アメリカの株価は2008年のリーマンショック、1987年のブラックマンデー、世界恐慌に突入していった1929年の暴落など歴史的な大暴落が9月から10月にかけて起きています。9月からの秋相場はアメリカだけでなく世界的に見て、日本も含めて株式市場は何が起きてもおかしくはない、身構えなければいけない時期であることを指摘しました。

ドイツ銀行の株価が不気味に下げ続けて上場来安値を更新しました。ロンドン市場ではドル建て3ヵ月物の銀行間取引金利が急上昇しています。NYダウは7月下旬以降作られていた1万8200ドル台と1万8600ドル台の間の高値ボックスを下に放れてしまいました。しかしFOMCで利上げ見送りで急反発です。

東京株式市場は裁定買い残が売り残よりも少ないという歴史的な逆転現象が起こりました。これは1998年以来ですが、当時はそこから2000年のITバブル相場の天井に向けて株価は値上がりをしていく転換点でした。

当時と今とでは株式市場の状況や構造が違いますので全く同一視する事は出来ませんが、とにかく2月以降日本株も一段の崩れは食い止められて、踏みとどまっています。せっかく1万4800円台でダブル底の形を作っているわけですから、何とかそれなりの戻り相場に向かってほしいところですが、危うさも秘めています。

「政策に売りなし」という観点は常に忘れてはなりませんが、10月は新潟県知事選挙が予定されており、どうやら県政の大きな流れが変わりそうです。これに関しては先般ラジオ番組でもお話しておきました。その時の読みに沿って見方は変わっていません。

26日からは国会も始まります。政策に沿ったテーマをまた追いかけましょう。10月はノーベル賞も楽しみのひとつです。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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