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日経平均年足陽線なるか2016.11.25

日経平均は11月9日のトランプショックの安値1万6111円から、あれよあれよという間に押し目らしい押し目がないまま1本調子に値上がりを続け、25日は1万8482円まで上昇してきました。これで大発会の終値1万8450円を抜いており、このままでいくと終値ベースで今年の日経平均の年足が陽線になる可能性が大きくなりました。既に昨年6月の最高値2万952円からの下げ幅の59%を戻して半値戻り突破です。

しかも日経平均の月足一目均衡表で、今月は基準線を下から上に大きく突破しました。月末終値で確定すれば、前回アベノミクス相場がスタートした2012年12月以来となり、非常に大きな変化です。逆張りで見ていた投資家にとっては驚くべき強さと言えるでしょう。

ドル円もトランプショックで101円を割るのではないかと叩かれたのが、25日には113円台まで円安も進み、こちらも月足の一目均衡表で基準線を上に突破しました。これも前回はアベノミクス相場が始まった2012年11月以来です。

私は昨年6月で円安と株高が大天井を打ったという見方をお伝えしてきました。しかしトランプ新大統領誕生という大きなサプライズで、マーケットの流れが劇的に変わりました。昨年6月で天井を打ったと言いつつも、ひょっとしたら奇跡が起こるかもしれないという事も付け加えてはおきましたが、しかしこれほどまでに劇的に相場の流れが変わるとはさすがに予想外の展開です。

大きな政治の変化がきっかけを作り、外国人投資家が火をつけるという図式はまさにアベノミクス相場が始まった時と同じであり、その前は2005年夏の郵政改革総選挙で小泉自民党が圧勝したところから株高に火がついた場面とも同じです。

したがって、今回のトランプノミクスの変化は軽く見るわけにはいきません。もちろんトランプ氏の言動一つで波乱が起こる可能性は常に付きまとっています。とはいえ、アベノミクス相場が始まった時も、郵政改革相場が始まった時も、日経平均は「押し目待ちに押し目なし」の形で上昇が続いていきました。その事も頭に入れて見て行かなければなりません。

※こちらのコラムは木曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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