トップページ > 株式投資コラム > 相場観 > 新興市場の強さに乗る

新興市場の強さに乗る2017.07.14

日経平均の1月~6月までの「陰・陽」のパターンは、「陰、陽、陰、陽、陽、陽●○●○○○」となり、これは戦後1997年のたった1回しか過去に例がないことをお伝えしました。その97年は消費税増税により6月高値で年の後半に株価が崩れていきましたが、細かく見ると4月安値から6月まで値上がりした後、7月は高値近辺で値を保っていました。しかし8月から崩れて行き、秋にかけての暴落に突入していきました。

今年も4月安値から6月まで上げて行き、今月は下げても戻し、日経平均は2万円台をかろうじてキープする高値水準を保つという97年と同じ形になっています。先週は日経平均の週足MACDが下向きに転じていました。

一方で新興市場が強さを保っており、今週はジャスダック平均と東証二部指数が早くも新高値になりました。TOPIXも6月29日の高値と同じレベルに戻しており、今のところ日本の株価は崩れてはいません。

6月初めに突然安倍内閣の支持率が急降下し始め、7月の最新世論調査でも各報道機関の内閣支持率は更に下落して軒並み30%台に落ち込んできました。これは危険水域です。8月上旬に内閣改造が実施されますが、それによって支持率が反発しても、株価で言えば急落の後の自律反発、「あや戻り」というような形であり、安倍内閣の厳しい状況に変わりはないと思います。

ドル円は6月の安値108円台から今週は114円台までほぼ一本調子に円安が進んできました。その割には日経平均の値上がりは反応が鈍く、今までのように円安・株高という連動性が殆どなくなっています。この点は注意が必要でしょう。

いずれにしても現実に非常に強いのは引き続き新興市場です。したがって、早見も新興市場の小型株を中心とした買いで投資作戦を進めています。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

セミナーのお知らせ
セミナーの様子
☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら