3月の年度末相場に入りました。この年度末は日本企業に限ったことではありますが、ドル円相場は需給に変化が出る月ですし、輸出企業の通期ドル円見通しからかなり遠ざかった円高地合いの修正にも期待が高まります。
さて、この3月は各国中銀の政策会合が重なる重要なタイミングでもあります。かつては多くの中銀が各月会合を実施していましたが、近年年8回開催に変更されており、2月は開催中銀が少ないことから、3月会合への注目度が例年以上に高まっています。特にアメリカは1月末の会合をもって投票権を持つ地区連銀総裁の輪番が変わり、3月から新メンバーでの会合となることから、これから1年間のFOMCの方向性を見る上で、タカハト両面を伺う上でも3月の会合はかなり注目度が高まります。
そして中国が日本の国会にあたる全人代を今週末から開催しますが、それを前に、中国人民銀行が預金準備率を50bp引き下げる追加緩和を実施し、政策行動を打ち出しました。ECBも追加緩和の期待が強まっており、これは既にユーロドルでも市場に織り込んだ動きになっていると見受けられます。
そして日本ですが、ここは日銀だけでなく政府サイドからの行動に期待がかかります。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・追記しております。