ドル円相場が3月後半の7連騰後に急落に転じ、4月7日には一時107円66銭まで付けて、2014年10月以来の安値更新となりました。年始のドル円始値が120円16銭でしたから、ほぼ3ヵ月で12円50銭、▲10%の下げという急激なピッチでの円安です。特にこの数日は、少し暴力的な荒々しい下げ相場が展開されました。
この7日の安値107円66銭は、週足チャートで見ていただくと分かりやすいのですが、2014年10月の105円から110円に向けて急ピッチで円安が進んだ局面で、10月最終週に107円60銭の安値を付けており、この水準が今回110円を割ったら105円までに唯一存在する節目といるポイントでした。7日は、この唯一の節目といえる水準近辺でピタリと止まって切り返し、一旦反発に転じています。
外国人投資家の日本株売りは13週連続で続いており、日本の財政政策を催促するような株売り・円買いが一段と強まってきている雰囲気です。4月27-28日の日銀金融政策決定会合で追加の量的緩和の発動を期待するように、一段と催促地合いが強まるかもしれません。
ただ、急ピッチで一方向に進んだ相場地合いの中、市場関係者の多くが悲観論に傾いています。この地合いで突っ込んで売りを追いかけると、そういう大局を狙った反発に巻かれてしまいそうなのが現在の相場に見えてしまいます。丁寧に戻りを売る、押し目を拾ったら浅めに利食うという姿勢で、スウィングなど狙わず短期に益出しを。