オセアニア通貨が強さを発揮2017.01.13

11日の日本時間深夜に、20日に就任式を控えたトランプ次期大統領の会見が行われました。内容自体は特に目立つ材料が無く、やや肩透かし感が否めない点もあり、ドル円相場はそのまま113円台まで下落しました。昨年暮れには118円66銭まで上昇していましたから、あっという間に4%の下落になっています。

その後もドル安が鮮明になったことで、クロス円にもかなり変化が出ていますが、ハッキリと動きが違うのが、ユーロ、ポンドなどの今年政治的な不安を抱えている欧州通貨が下落しているのに対し、ある程度悪材料が出尽くしたとみられるオセアニア通貨の堅調さが目立ちます。対ドルで見ても、オセアニア通貨は対ドルで12月に0・71で二点底を付けて急反転し、200日線をタッチするまで値を戻しています。この動きはNZドルも同様で、原油価格が安定してきており、資源価格の戻りに期待が強まる豪ドルと、GDT価格の回復期待が強まるNZが、他の主要通貨を抑えて投資家の信頼を勝ち得た動きになっています。対して欧州通貨は軒並み動きが鈍く、対ドルでも方向感が出ていません。

この明確に出ているハッキリとした差は、今年前半のトレンドになるかもしれませんので、このまま堅調な動きになるのかどうか、しっかり見極めたいところです。

豪は1月に金融政策会合が開催されず、今年1回目は2月7日になります。その前の1月後半には10-12月のCPIなど重要指標が控えており、これらの結果によっては豪ドルの動きに一段の変化が出そうです。CPI基調インフレが大底である1・50を上に放れるようだと、一段の買いトレンドが強まりそうですので、注目しておきたいと思います。

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