震源地通貨は避けるも一考2017.08.25

夏枯れ相場の終着点となる、8月末恒例ジャクソンホール会合を週末に控えています。中銀トップによる演説を材料視する流れですから、ドルとユーロへの注目が強まりそうです。ユーロについては堅調な経済で出口戦略を待つばかりという雰囲気ですが、厄介なのがドルです。

順調な経済に反して、足を引っ張っているのがアメリカの政権です。

トランプ政権発足から半年が経過し、既に公約への期待感は薄れていますが、ここへきてバージニア暴動に対する大統領の失言で、一段と政権運営に不安が高まっています。こういったリスクは想定できることでも、スケジュールされていることでもなく、先進国で今、一番見えないリスクの潜在が高いと言えるかもしれません。

このようなリスクオフの震源地になりがちな通貨を避けて、9月相場に向かっていくのも1つの作戦という意味で注目しているユーロクロスですが、ユーロオージーにテクニカル的な変化が出ています。週足チャートを見ると、現在の水準で先週、陰線つつみ足となりました。月足の一目もこのままの水準だと9月に雲入りの動きになり、頭を抑える形になりそうです。ジャクソンホールではドラギ総裁が出口戦略へのコメントを見送るという事前報道ですから、欧州の政策変更は10月以降に先送りが濃厚で、この期待が剥落し、ユーロ買いの流れが落ち着く可能性を考えています。そこで、夏に下げを見せた豪ドルの復活の動きで対ユーロの豪ドル買いに注目。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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