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豪の金融政策の風向きが変わるかどうか2017.10.13

NZの政局が混乱していることから、AUD/NZDで豪ドルが堅調な動きになっています。現在、アメリカやカナダが利上げ通貨になっており、イギリスも(口先だけかもしれませんが)利上げを控えているというスタンスになっている中、続いて利上げの期待が持たれるのが豪ドルです。本当に利上げ出来るのか?その見極めになる重要な1つが、25日に発表されるCPIの基調インフレ率です。

現在基調インフレ率は2016年第1四半期に1・55台に下落して以降、2%以下の水準に留まっています。今年は1・8まで回復してきていますが、少なくとも利上げの地ならしとするのならば、2%台に乗せるのが大前提です。2%に回復して来たら、貿易収支も改善していることから、利上げに向けて大きく舵を取る可能性が高まると思われます。最近は小売売上高が弱いので、これも改善すれば安心感はだいぶ広がります。10月25日のCPI(9時半発表)、11月3日の9月小売売上高(同)に注目しておいて下さい。

2000年以降のRBAの利上げ月を確認してみました。豪は会計年度が7月始まり、6月終わりのスケジュールになります。この6・7月は1年で一番政策変更が少なく、逆に一番高いのが年度末前の5月。日本のGW中にアッと驚かされることが本当に良くありますね。続いて多いのが年末の11月、12月です。さすがに来月11月7日の会合で利上げという流れは無いと思っていますが、CPI次第ではアナウンスメントが変わる可能性は十分にあると思います。

12月はアメリカ、カナダ、イギリスあたりの利上げが期待されていますが、ここに豪が食い込んでくるか、注目してみておきましょう。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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