ドル円、105円台へ2018.02.16

16日の東京時間、後場寄り後の13時6分、ドル円が2016年11月以来の105円台まで円高に傾いてきました。このところ、連日東京市場の寄り前8時台に円高に突っ込んできており、今朝方も同様に106円割れを攻めてきていました。1分足で見ると、まさに今日だけで3回は106円0銭台を攻める場面が3回あり、4回目のトライでスルっと105円台突入となりました。105円台はかなり大台になりますから、ストップも巻き込んでズルズルと下がり、現在は105円55銭で一旦止められはしました。

ドル円チャートを見ると、105円台は16年10月28日につけた105円53銭があり、この水準で一旦止まったという感じですが、これを下に割ると、次は16年9月2日の104円321銭、102円前後は何度か上下止まった節目があります。その下・・・となると、大台100円となってくるかもしれません。2011年の安値75円と、2015年の高値の半値戻りが100円71銭となります。一応、下値の目処の1つとして見ています。

この円高が加速した16日は、午前中に政府が衆参両院の議院運営委員会理事会で黒田日銀総裁の再任、雨宮日銀理事、若田部早大教授の副総裁人事を提示しました。先週末に黒田総裁の続投見込みが日経で報じられて以来、特に円高が加速しているように見受けられます。事前観測は続投なら円安維持と言われていましたが・・・そう簡単にいかないようです。とりあえず本日16日夜のNYでドル円相場がどのように動くかで、来週以降のシナリオの練り直しが必要になりそうですね。個人のFX取引のドルロングポジションは非常に大きくなってきているようです。つまり含み損・・・一段の円高が進むと、これが自動的に切られてきますから、一段の売り圧力です。加えて春にはレバ規制が施行されるとなると、含み損がバッサリ切られるでしょうから、これも円高圧力になりやすいです。

ドル売りが加速しても下げっぱなしということはありません。下がれば反発もします。ただ、観測的にリバの反応が良くありません。ショートの後ドテンで買って伸びなければ、速やかに切って一旦スクエアにするよう気を付けて下さい。

※こちらのコラムは当ホームページ向けの書き下ろしとなります。

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