ECB人事に思惑2018.02.23

19日、ユーロ圏財務相会合はコンスタンシオECB副総裁の後任に、スペインのデギンドス経済相を選出しました。3月のEU首脳会議で正式決定する見通しで、コンスタンシオECB副総裁の任期終了をもって、今年5月に就任予定です。

今回、ECB副総裁に南欧スペインから候補者が選出されたことで、2019年10月末で任期満了のドラギ総裁の後任には、政治的なバランスを見てヨーロッパ北部からの人選がされるのではないかという見通しが強まり、現在一番の候補とされているワイトマン独連銀総裁のECB総裁就任説が強まってきました。

デギンドス経済相は早々にドイツなど主要国からの支持を取り付けていたことで、対抗候補だったレーン・アイルランド中銀総裁が辞退し、氏に決定しました。これにより、ドイツは悲願のECBトップ人事を掌握しそうな雰囲気です。

ECB総裁は、ユーロ発足後、ドイセンベルク総裁(オランダ)、トリシェ総裁(フランス)、ドラギ総裁(イタリア)と他国に席を譲ってきました。副総裁でもドイツ出身者はいませんでしたので、満を持してでしょうか。まだまだ先ですが、今後ECBの金融政策の構図が変わっていくだろうという見方が徐々に高まっていくのが2019年になるのでしょうか。

そのドイツですが、直近の世論調査でドイツ第2党の社会民主党(SPD)の支持率を、難民受け入れに反対する新興右派政党「ドイツのための選択肢」が上回りました。社会民主党は今メルケル氏率いるCDUとの連立協議中、3月には連立政権発足が待たれますが、ドイツ世論はどのように変化するのでしょうか?メルケル首相の頑強な掌握力もすっかり冷え込んでおり、ECB総裁期待に膨らむドイツのお膝元がやや不安です。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。

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