為替市場は実質今週で年内の取引は終了です。例年通り、3連休明けの25日はほぼ動きません、流動性もありませんからご注意ください。
早速新年度の材料に目を向けていきます。
1月はトランプ大統領が就任3年目を迎え、一般教書が注目されます。就任3年目、2020年の大統領選挙に向けた動きが活発化してきますので、一段と経済テコ入れの内容が発せられるのではないかと思われます。加えて米中による通商問題の再協議がスタートします。中国は先般の首脳会談以降、アメリカ産大豆を買い入れたりするなど歩み寄りの姿勢を見せていますが、また米中のやり取りに振り回される展開がありそうです。
この年始の毎年の為替の動きで注目すると、ユーロ、カナダ、英ポンドなどは1月陰線率が高いですが、3月は逆にユーロ、カナダドル共に年間陽線率が一番強いですから、下げた後は反発期待も。
その点では豪ドルは2月が1年間で一番陽線率が高い月です。今、対NZDでも対円でも鈍い動きになっていますが、この米中通商問題の進展によってはやや戻り場面があるかもしれません。年始にさらに下げる場面があったら、その後反発期待で買うのも一考かと思います。
まずはアメリカの12月FOMCの結果を受けて相場の地合いを見ながら、それを踏まえて次週、更に考えていきたいと思います。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。