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中国指標が軒並み堅調で豪ドル追い風に2019.04.19

4月17日に発表された中国の第1四半期GDPは予想6・3%に対し、結果6・4%、3月鉱工業生産は予想5・6%に対し、結果6・5%、3月小売売上高は予想・結果とも8・3%で変わらずとなり、いずれも好結果となったことから豪ドルを筆頭に中国との貿易の影響が高い通貨が買い反応となりました。中国は3月の鉄鉱石輸入量も2月の低水準だった8308万トンから回復し、8642万と増えてきて、中国経済鈍化の不安を払しょくする数字になっています。以前も触れましたが、中国は例年2月前後に1年で一番の祝日である春節休暇がありますから、どうしても2月は全体的に停滞感のある数字になりますので、3月に関しては戻して当たり前という面がありますが、第1四半期通してGDPが堅調だったことは経済に対する安心感になりました。

現在、金融市場全体に中国経済の回復が安心感と広がり、リスクオンの向きが強まっています。豪ドルもその流れを追い風に値を伸ばしてきました。豪ドル円では200日線を挟んだ攻防となっており、豪ドルNZドルは昨年11月以来ぶりに200日線を上に突破してきて、豪ドル買いが活発になっています。

今週、週末は欧米のイースター休暇を控えて利益確定売りなどに押されていますが、来週24日には豪ドルの1-3月CPIが発表されます。これがあまり悪くないような数字であれば、再度豪ドルは上値を狙う動きになるのではないかと思います。

参考までに、前回2018年10-12月のCPIは1・8%、RBAが政策決定の指針とする基調インフレ率は1・75%でした。これを下回れば豪ドル売り、上回れば豪ドル買い、変わらずであれば事前のポジションに買いが強かったら利食いで売り圧力になるのではないかと思います。

※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋・加筆しております。

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