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連休明けはリスク要素が目につく展開2019.05.10

日本市場が経験の無い10連休が終わりました。事前に心配された海外発ショック安や今年1月3日に発生したような為替のフラッシュクラッシュなどもなく、比較的平穏に連休が過ぎたような印象でしたが、最後の最後、5月5日にトランプ大統領が中国に対して追加関税25%に引き上げると呟いたところから、ドル円が円高急伸となり、全体的にリスクオフの展開になりました。日本株市場は令和の取引が始まって4日連続陰線です。

この追加関税は発言通り、米時間の10日午前0時1分(日本時間の午後13時1分)に引き上げが実施され、中国が遺憾の意を示す展開になっています。現在行われている米中閣僚級会合も続いて行われていくとはいえ、進展が見られません。ドル円は110円を割れる動きになっており、週足の一目均衡表のクモの下限で下げ止まって、クモで下げ止まれるかどうか見極め処です。ただし、週足のMACDは先にデッドクロスしてきていますから、テクニカル的にはネガティブなシグナルが示現しています。

今週は更に、RBNZが事前予想通り25bp引き下げて、政策金利を過去最低の1・50%としました。オア総裁の発言を見ると、追加利下げもあり得る為、NZドルは下げが続いています。

RBNZの前日に発表したRBAは金利据え置きとしていますが、これは18日の総選挙前に政策変更をしないというスケジュール的な問題が強かったと思います。新政権樹立後の6月会合では、インフレ低下を加味して利下げが意識される展開になるのではないかと思います。

今週といえば、8日には南アフリカで5年に1回の総選挙が実施され、現在開票作業が進んでいます。11日には体制が判明する予定で、政権交代等の懸念はありませんが、与党がどれだけ支持を減らすか?という点は、イコール政治不透明感にも繋がるので、世界的なリスクオフの動きと合わせてZAR売りに繋がるかもしれません。週明けはこの点も念頭に。

※こちらのコラムは当ホームページ向けの書き下ろしとなります。

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