2022年のドルは好発進2022.01.07

 明けましておめでとうございます。2022年については年前半ドル高という見通しを出しておりましたが、年始早々116.346迄上昇する円安ドル高の好スタートになりました。116円台乗せは2017年1月以来です。5日のNY時間に発表されたFOMC議事録(12月開催分)もテーパリングなどに対してどんどんタカ派になって行っている状況が浮き彫りになり、想定外のタカ派ととらえた株式市場が値を消すインパクトになりました。春には資産買入分がゼロになります。順当に行くと6月のFOMCでの利上げの可能性が高いのではないかと思っていましたが、FOMCの議事録を見ると、かなりピッチを上げていく様子なので、5月3.4日開催のFOMCでの利上げも現実味があるかもしれませんね。

 その他クロス円も全面的に円安地合いとなっていますが、オミクロン感染者の急増が懸念された英国も国境を閉めないとしたことからポンド買いが加速し、157.76迄上昇してきました。月足チャートを見ると2016年6月のEU離脱を問う国民投票の時以来の一目均衡表の雲抜けを伺う形になっています。5年半ぶりの長期的なチャート変化が見られるか、1月末にかけて月足チャートを中止していきたいと思います。
 
 さて今年もユーラシアグループの10大サプライズが発表されてますのでご覧になられているでしょうか。
 
 今年サプライズになるような10項目を選んで毎年発表される10大サプライズで、近年はユーラシアグループのサプライズの注目度が高いので年始に発表を楽しみにしている1つですが、この中で「3.米国の中間選挙」、「4.中国の国内政策」という2つの項目は、その他のどの項目よりも広く金融市場に影響を与える内容ですね。中間選挙は11月ですが、すでに与党民主党がバラバラな状態です。年後半のドルは利上げも開始して材料が剥落し加えて政治情勢がアンバランスになりますから、ドル一強という形に変化が出る可能性が高いと思っており、ドル買いの勝負は年前半につけたいと思います。
 
 中国の国内政策についてもどこから見ても問題山積みな上に共産党の支配力低下が伺えるような論文もちらほら出ています。それでも今年は5年に1回の共産党大会を控えていますから、その前に強権的な対応を取って見せしめをする懸念が拭えません。初夏から夏にかけて、中国当局の動向が波乱の芽になるのではないかというイメージです。
 
 今年は一層腰を据えて為替に取り組みたいと思っております。宜しくお願いいたします。
 

 ※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。

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