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ドル目先は調整もトレンドは変わらず2022.04.01

 このところ上昇が続いていたドル円は、週明けオープンの122円台から一気に3円の上昇で125円まで急騰し、2015年8月以来の高値となりました。その背景になったのは、28日の朝方アナウンスされた日銀の連続指値オペの実施によるものでした。日銀は28日指値オペを実施、その後29日~31日にかけては連続指値オペを実施すると発表しました。何が何でも長期金利の上昇を抑えるという強い姿勢を示しましたが、それが起爆剤になって一気に125円迄吹き上がった形です。125円は日本経済にとっても非常に大きな心理的な節目であることは間違いがありませんが、その直前で日銀が抑え込む蓋を自ら取っ払いましたから、吹き上がったのは無理もありません。

 ただ、125円を付けたことで逆に達成感が出たことも、また経済界から強い懸念が示されたこともあり、一旦は調整しています。目先は120円を前後して調整が続く可能性と考えてもいいかもしれません。
 
 とはいえ、4月は新たな投信の買いなども入る時期であることと、5月にはFRBが50bpの大幅利上げをすることがほぼ現実的です。また大幅利上げも単発ではない可能性が高いので、再び円安基調が強まると見て、ドルを買いそびれている方は押し目買いのチャンスになりそうです。実効為替レートでの警戒感なども出ていますが、様々な指標で何十年ぶりの記録が出ている今、過去を振り返れば利下げ局面だった2002年のドル円高値は135円です。直近の記録だけを見て125円を超えることは無いとはとても考えられません。
 
 さて、いよいよ4月に入ります。13日(水)にはNZとカナダの政策会合を控えています。NZは利上げが予想されており、カナダもロシア話に代わるエネルギーの供給元として欧州が注目していますから、結果として国内インフレが上昇しやすく、追加利上げに注目が集まります。ドルの上昇に連れてクロス円全般も上昇しましたが、一服していますので拾っておくのも一考です。

 

 ※こちらのコラムは会員向けレポートから一部抜粋したものになります。

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