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素直なファンダメンタルズ相場で129円乗せ2022.04.22

 4月20日早朝、ドル円相場は2002年4月以来の129円台乗せとなりました。ドル円相場は13日連続陽線で続伸しており、ブルームバーグによる記録集計のスタート地点であり、金とドルの交換が停止された1971年以来の長期下落になりました。50年来記録の無い円安続伸地合いです。

 
 日本側からの発言は「円安をけん制」する内容を示唆しつつも、形式上の発言に終始し、今月は2回にわたる連日の指値オペ実施をするなど、介入を含めた行動を起こす気が無いことが明確な姿勢を示していますから、金利引き締めの各国に対して、緩和継続を訴える日本円が売られるのは、これまでになく素直なファンダメンタルズ相場という印象です。これまでもファンダメンタルズ相場と言われる地合いは幾度もありましたが、2015年の125.86の黒田シーリングと言われるような「限界点」が示されることで収束していきましたが、今回は近い将来に明らかな金利差拡大となることがストレートに為替相場に反映されています。

 またその他の通貨を見てみると、ユーロと豪ドルに対して利上げの早期前倒しの必要性が問われています。豪ドルについては、当初2四半期のインフレの数値を見た上で判断すると中銀総裁が明言していましたが、ここへきてそれでは間に合わないという予想が強まっています。来週27日に1-3月のCPIが発表されます。RBAはコアインフレ率が3%を上回ると見ていますが、さらに大幅に上回るようであれば、5月3日のRBA会合にて何らかのメッセージを打ち出すと見て注目しています。現時点では5月21日に豪総選挙も控えていることから、5月会合は据え置きで6月に前倒し利上げの可能性が強いと思います。ただ利上げ前倒しを見越すかのように豪ドルは2015年1月以来の水準である95.74迄直近上昇しています。
 
 ユーロについては、欧州各国の中銀総裁が揃って出してきている時期が「7月」です。ECBの次回会合は6月9日、7月21日と続きますので、まだ時間的な余裕はあります。ただ、利上げ幅や到達地点がドルに比べたら低いと思いますから、FXでわざわざユーロを選ばずとも良いかなという印象です。だったら価格水準が二桁の豪ドルやNZドルで資金効率を高めてください。
 
 尚、NZも次回5月25日に追加利上げが予想されています。
 

 ※こちらのコラムは会員向けレポートから一部抜粋したものになります。

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