5月25日、RBNZが追加で50bpの利上げを決定し、政策金利を2.00%としました。景気減速に懸念はあるものの「物価安定へのコミットメントに断固とした態度を取る」と明言しており、今は何よりもインフレ対策を推し進めることが一番重要であると連続大幅利上げを決定しました。
同日NY時間に前回のFOMC議事録が公表されましたが、この中でも次回6月FOMCでの50bp利上げを100%織り込むような内容になっており、22年ぶりの大幅利上げは2会合連続という記録を作ることになりそうです。とはいえこれも事前予想通りなのでサプライズではありませんが、年後半にかけての利上げ幅は緩やかなものになるとうかがえるはポイントです。株価にはプラスに作用していますし、値後半の物価上昇が緩やかになるとも捉えられることはひとまず安心材料になりそうです。
同日NY時間に前回のFOMC議事録が公表されましたが、この中でも次回6月FOMCでの50bp利上げを100%織り込むような内容になっており、22年ぶりの大幅利上げは2会合連続という記録を作ることになりそうです。とはいえこれも事前予想通りなのでサプライズではありませんが、年後半にかけての利上げ幅は緩やかなものになるとうかがえるはポイントです。株価にはプラスに作用していますし、値後半の物価上昇が緩やかになるとも捉えられることはひとまず安心材料になりそうです。
ただ、どの国も急激なインフレ急騰やサプライチェーンの停滞、労働力不足による経済停滞が懸念材料になる中での利上げ決定の決断をしていることから、物価高を抑制するのか、それとも景気の停滞に備えるのかという中で、まずはインフレ対策を優先しているという動きが見られます。利上げがイコール通貨高にならないのはその点ですね。好景気の最中ではない利上げ局面。利上げによる弊害と隣り合わせの中、まずは物価高を抑えて次の対策に乗る必要があるというわけですから、為替の今年のトレンドと来年のトレンドは全く違うものになる可能性もあります。ドル円相場は直近で126.35まで安値をつけて一旦反発していますが、まだ値ごろ感で買う場面ではないと考えています。
さて、来週は6月に入ります。1日にBOC、7日にRBA会合が控えており、それぞれ利上げが予想されていますが、中銀の声明等の中に含まれる「ニュアンスの変化」を見極めるべき時期です。今後の利上げ幅を抑えるのか、一旦様子見をするのか、まだ強気でインフレ抑制をするのか、トレンド転換に差し掛かりやすい時期なので注意したいと思います。
※こちらのコラムは会員向けレポートから一部抜粋したものになります。
◇◆◇横尾寧子 新刊 発売のお知らせ◇◆◇
FXアドバイザー横尾寧子の新刊がこのたび発売されました!
FXに興味はあるけどまだ始めていない…初心者の方へ、取引の基本から儲けのポイントまでイラスト・図解で丸わかり!FXのしくみとは?トレードの仕方からチャートの見方、経済指標の見方まで、これ1冊でFXトレードがはじめられます。
是非、書店等でお求め下さい!
・発売日 : 2020年3月10日
・出版社 : 成美堂出版