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一気に反転し137円台まで下落したドル円2022.11.18

 直近でドル円相場はアメリカの発表したCPIの鈍化を受けての円高が加速度的に進みました。146円台から137円台までたった数営業日で9円幅の下落となり、10月21日に付けた151.94の直近最高値がだいぶ遠くなりました。現在、日足チャートで雲の下限まで下げてきています。このまま雲を完全に下に抜けるようだと、2020年7月以来の変化となりますが、現在雲の下限が切り上がっている形を見ると、下抜けしやすい形になっていると言えます。

 では目先の下値の目安としてチャート面から考えて見ると、まず135円台は、今年の夏場にかけて長くとどまった水準であり下値を支える節目の1つとして強く存在します。万が一、これを割ってくると、次に考えるのは円安の起点を21年1月の102.5とし、直近高値151.9でフィボナッチリトレースメントを引いてみると、下げ幅38.2%が133円となりますので、このあたりは意識しておくと良いかもしれません。
 
 ファンダメンタルズ面を見ると、先般のCPIを受けてアメリカではFRB要人から「利上げ幅縮小」に対し容認する言及が増えてきました。またモルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスは共に2023年はインフレが後退するとしており、市場は「利上げ幅縮小」が織り込まれつつあります。とはいえ、対円では金利差はまだまだ明確にあり、アメリカが利上げを停止するわけではありません。為替市場単独で考えれば未だ一気に円高に行く要素が整ったとは考えにくいです。ただ、利上げを停止し据え置きしていくことを示唆する段階になると次の大きなドルの下落に警戒です。
 
 直近では、来週が感謝祭でアメリカのマーケットは一旦お休みモードになります。中間選挙も終えてひと段落ということから、手掛かり材料の薄い週になる可能性があります。例年を見ても、感謝祭はあまり大きく動きませんからちょっと小休止して次のトレンドを見極めるタイミングにしたいですね。
 
 来週の注目はRBNZです。今回も75bpの利上げが予想されています。RBNZは他国に追従せず自国判断で自国の為の断固とした金融政策を進める強さがあります。この中銀が24日の会合で100bp利上げをしてもサプライズですが、万が一50bpと利上げ幅を縮小したら、こちらの方がビッグサプライズです。
 
※当コラムは、木曜日発行の会員向けレポートより抜粋しました。
 

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