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年前半は日銀の変化に逐一反応2023.01.13

 明けましておめでとうございます。今年もお正月からドル円相場が129円を割り込む相場地合いからのスタートとなりました。2022年は歴史的な円安相場をまさに眼前に見る貴重な1年でしたが、今年もまたドラスティックな動きが期待されます。コロナ前の「ドル円は年間で10円幅も動かない」という数年が嘘のようなボラティリティを発揮し、FXに新規参入される投資家さんも増えました。今年は監修させていただいた初心者向けFX本も発売になりますので、どうぞFXが気になるけれども及び腰な方にも手に取っていただければ幸いです。

 12日の東京時間のヘッドラインで「日銀、大規模緩和の副作用を点検へ」と読売新聞が報じたことが伝わり、円高基調の動きになりました。同日夜にはアメリカの12月CPIが発表され、前年比+6.5%、前月比-0.1%と物価上昇圧力がピークに達した兆候が伺え、この結果を受けた米短期金融市場は今月のFOMCによる利上げ幅は25bpだと100%織り込む動きになりました。ドル円相場は再び円高基調が鮮明となり、月初の安値を割り込む128円台まで円高が進んでいます。
 
 ドル円日足チャートは昨年11月7日に21日線を完全に下に割り込んで以降、完全に右下がり抵抗ラインになって上値をきれいに抑えており、この流れはもう少し続きそうです。乖離が出来たら買って21日線近辺で売るスウィングで短期回しも有効な形となりそうです。
 
 また年始恒例の10サプライズは目を通されているかと思いますが、ユーラシアグループの2022年の10大リスクのトップに挙げられた「ゼロコロナ政策の失敗」がまさに2023年の年始に吹き荒れていますね。中国人に対する各国の水際対策に対し、中国が(得意の)右斜め上対応のような形でサプライチェーン等に影響を与えないか、インフレに喘ぐ中ちょっと気になる目先の注意点です。
 
 来週は日銀が1月17日、18日に日銀政策決定会合を実施します。前回12月20日の会合で「長期金利の上限引き上げ」を決定したことで、大規模緩和の大看板が遂に下ろされるのか、という雰囲気に大きく方向転換して以降の会合です。一部では今、矢継ぎ早に変化を促すとは思えませんが、今年7月頃には政策変更が変わるという予測も出ています。今回の日銀会合の詳細と15時半からの黒田総裁会見は注意しておきましょう。
 今年も1年宜しくお願いいたします。(1/13加筆)
 
※当コラムは、木曜日発行の会員向けレポートより抜粋・一部修正しました。
 

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