利上げ終結にはまだ遠く2023.09.22

 アメリカは9月20日に公表されたFOMCで2会合ぶりの政策金利の据え置きを決定しました。これは予想通りでしたが、大幅な変更があり注目されたのは2024年度末についての見通し予想です。2024年度末の政策金利の中央値は従来の4.6%から5.1%に引き上げ、また2024年度末での利下げ幅は従来予想の1.0%から0.5%に引き下げ、来年に向けてのまだ経済が堅調である見通しを示しました。年内の追加利上げについては、19人中12人が利上げを予想しており、今回のFOMCを受けての予想を見ると、追加利上げは年内最後の12月会合での決定の可能性が高いという見通しが強まっています。
 パルエル議長の発言を見ると、FOMCの第一目標は「ソフトランディング」であると発言しつつも「(ソフトランディングは)メインシナリオではない」とし、その後金利は高騰、米株は下落、ドルは上昇という反応になっています。年内にさらに1回、来年に再度の利上げという予想が出ていることからも、まだまだ利上げ終結には程遠く、依然として株式市場は追加利上げを警戒する動きが続きそうです。
 
 他方ドル円相場は148円台をしっかり突破してきました。ここから今度は日本側の対応を見るという動きになりますので、かなり神経質な動きになりやすい水準です。
 
 19日にイエレン米財務長官は国連総会の場で日本の為替介入行動について「理解を示すかは状況次第である。(介入が)為替レートの水準に影響を及ぼすことでなく、ボラティリティーを滑らかにするスムージングが目的であれば、理解できる」と記者からの質問に対し回答。これを受けて神田財務官は「米国をはじめ海外当局とは過度な変動は望ましくないとの認識を共有。特にアメリカ当局とは緊密に連携している」発言し、今後の当局介入についての可能性を示唆する内容になりました。(9月22日の日銀政策決定会合では、11:52に現状維持を決定。直度にドルが買われて148.25まで上昇しましたが、その後は押し戻される展開で一方的な動きにはなりませんでした)
 
 その他の通貨では先週も取り上げたカナダドル円が一段高で110円台乗せとなりました。原油高が強い追い風になっています。原油価格は6月以降すでに4割以上値上がりをしていますが、まだ打ち止め感は出ません。何かとこれまでの経験則から見る「値ごろ感」が当てはまらない相場地合いが続きます。カナダドル円は依然ブル目線です。
 
 
※当コラムは、木曜日発行の会員向けレポートより抜粋・一部修正しました。
 

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