トップページ > 株式投資コラム > 横尾寧子のFXのはじめかた > 雇用統計の結果と日本当局の動き

雇用統計の結果と日本当局の動き2023.11.03

 FOMCが事前予想通り、2会合連続で金利据え置きを決定しました。これには全くサプライズはありませんでしたし、パウエル議長は依然として追加利上げを否定しているわけではありません。景気を冷やし過ぎずに物価を鈍化させる金利の適正水準は時間をかけて見極めるとしつつも、内容は全体的に想定よりもハト派ととらえ、米金利が急低下、ドルが売られる地合いとなりました。FF金利先物市場でもFRBは利上げを終了し来年6月までに利下げを開始するとの見方が強まり、年内追加利上げの可能性は20%未満に低下、来年1月の追加利上げの可能性も約25%と発表前から低下しました。利上げトレンドの大きな変化が目に見えてきた状況です。
 

 ただこうしたFOMCの結果を受けても、依然としてドル円は150円台ですし、中東情勢は日に日に悪化する中で今はドルを売るのは難しい状況も続いています。11月1日の朝から、神田財務官の発した「介入についてスタンバイ状態だ」という姿勢にはまだ警戒が必要です。サプライズなタイミングを狙いやすい同氏ですから、祝日や深夜早朝など、ドル円取引の薄い時間帯等、十分に気を付けてお過ごしください。
 
 先日ご逝去されたバイロン・ウィーン氏同様に、年始の10大サプライズが近年一段と注目されるユーラシアグループのイアン・ブレマー氏は、現在の中東情勢についてイスラエルとハマスの戦争犠牲者数は今よりはるかに多くなり、戦火はより拡大する。米軍は中東地域で直接戦闘に巻き込まれ米兵の犠牲がかなり出ることから、来年2024年のバイデンの選挙戦は厳しいものになる可能性が高いとしています。
 
 本当に米軍の被害が拡大していく流れになっていく場合は、見方が変わってきます。現在の「有事のドル買い」という言葉は9.11以降生まれましたが、これはアメリカ本土が初めて攻撃され、国一丸となって復興等に立ち上がった背景もありましたが、今回の場合は中東ですので、いつまでも「有事のドル買い」を想定するわけにもいかなくなる可能性を考えておきます。むしろ、9.11前に立ち返れば「有事の円買い」の方向性も否めません。
 
 とはいえ目先はアメリカの雇用統計です。直近で発表された10月ADPは予想+15.0万人に対し+11.3万人、一方JOLTS求人件数は予想925.0万人に対し、955.3万人と好悪分かれる結果となりました。今週末の雇用統計で鈍化が見られれば、市場コンセンサスが完全に利上げ打ち止めに変化してきそうですが、強い数字となれば日本の当局が動きそうです。3連休初日の夜ですが、11月3日(金)の21時半にご注意ください。

※当コラムは、木曜日発行の会員向けレポートより抜粋しました。
 

◇◆◇横尾寧子監修の書籍のお知らせ◇◆◇

ゼロから始められる!マンガFX超入門 

FXアドバイザー横尾寧子の監修した新刊がこのたび発売されました!

この度、新しいFXの書籍の監修をさせていただきました。
FXをマンガで解説、分かりやすくFXの仕組みやノウハウがまとめられています。マンガと侮るなかれ!初心者の方がFXを始めるのに抑えておきたい情報はしっかり収めた1冊になっています。
これまで多くの書籍の著者・監修と携わらせていただきましたが、過去最高に分厚い一冊になりました。お手に取っていただければそのずっしりとした情報量を実感していただけると思います。文字も大きくて見やすく、FXをするお隣にそっと置いていただける1冊になりました。
多くの投資家の方に手に取っていただければ幸いです。

・発売日 : 2023年1月25日
・出版社 : 株式会社西東社

 

インターネット有料情報(コラムページ用)インターネット有料情報
☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら