最近は市場の注目ニュースの移り変わりのタームが本当に早いですが、ユーロ安から目線が再びイランへ。10日、イランがウラン濃縮作業を開始したことを受けて再び中東産原油の需給懸念が高まっていることから、豪ドル、NZドル、カナダドル、またFX取引外通貨になりますが、ロシアルーブルなどの資源国通貨への買いが集中しています。
この中でチャートを見比べてみると、豪ドル、カナダドルは三角持ち合いでまだもみ合い中ですが、NZドルは三角持ち合いを上に放れ、一目均衡表で雲を上放れ、遅行線も日々線を下から上にゴールデンクロスと良いシグナルが続出しており、買い継続が続きそうですね。特にユーロが大きく値を下げた後で、上にも下にも手掛けにくい中で、テクニカルとファンダメンタルの両面から買いやすいというのは魅力が高まります。
イランはホルムズ海峡での軍事演習を行うということも示唆しており、原油相場は昨年5月以来の105ドルを目指す動きに入っているという見方が大勢です。加えてナイジェリアでの国内情勢不安など、中東の地政学的リスクは一段と高まりを見せてきました。資源通貨は押し目買いスタンスで見ておきたいと思います。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。