3月13日は、日銀の金融政策会合と深夜NYのFOMCが重なり、市場は「追加緩和策」に動向を材料に展開しました。日銀については追加緩和策を出さなかったことが嫌気され、株価も引けにかけて急速に値を消しましたが、為替はひとまず良い押し目というところで、下げたところの買いエネルギーが強かったですね。
そしてFOMCでは追加緩和の後退を示唆し、それが市場全体に米経済の安心感と広がって、ドル円は83円台まで上昇、NYダウも200ドル超の上伸で引け、景気底離れを一段と意識させる動きになってきました。
またユーロ債務問題については、独仏財務相が「危機の最悪期は過ぎ去った」と表明しており、ひとまず大底はすぎたかな?という印象です。この立場の慎重スタンスの方々がポジティブ発言をしてくるわけですから、実際にはもう少し安心感が強いかなと感じます。たとえこの後ギリシャが完全にパンクしたとしても、ユーロ圏には耐性があるという認識になれば、むしろ良い押し目を提供するかもしれませんね。
豪ドルも雇用の悪材料続き一時85円割れまで行きましたが、資源上昇とリスクオンの動きでカバーされ、しっかりした動きに戻ってきました。すでに80円台ですから、適度な利食いを入れながら、押し目を拾っていきましょう。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。