米債務問題でドル売りが進む中、オセアニア通貨の買いが目立っていると、この数回ほど当レポートコラムで取り上げていますが、豪ドル円は今年6月5日以来の95円台回復まで値を戻してきました。また豪ドルドルも、ちょうど本日10月23日現在、200日線まで上昇してきており、4月8日以来の200日線上抜けも時間の問題。ユーロオージーもユーロ買いが一服しており、全体的にはユーロもしっかりと値を戻していますが、豪ドルへの買い意欲がさらに強いことが伺えます。
本日10月23日に発表された第3四半期CPIを見ると、前期比が予想+0・8%に対し、+1・2%、前年比+1・8%に対し+2・2%と予想を大きく上回りました。これで、先般のRBAで利下げ休止を伺わせるコメントがありましたが、これまでの利下げ効果が十分に効いているというしっかりとした証明となりました。当面利下げの可能性は無いと見て良さそうです。引き続き買いで押し目を拾いたいところです。
さて、今月末から来月にかけて、米経済指標のスケジュールが大きく変更されています。特に注目は、11月7日(木)の第3四半期GDP速報値、そして8日(金)の10月雇用統計です。ただ、11月3日にアメリカのサマータイムが終わり、発表時間が1時間遅くなりますから、ご注意くださいね!
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。