このレポートを書いている本日(18日)は、翌早朝にFOMCを控えておりますので、ちょっと先のことを考えてみたいと思います。
2014年相場、まずは現況を踏まえた前半のコンセンサスを考えると、円売りドル買いは依然継続、英ポンド、NZドルがブルでロングスタンス、豪ドルは対ドルでの一段売りが濃厚。ユーロは対円、豪ドルではロングも、対ドル、英ポンドでは売り目線継続の傾向。直近で発表されたユーロの景気期待指数は、12月が62・0となり、市場予想の55・0を大きく上回る2006年4月以来の高水準となりました。全体的に2014年にユーロ経済が一段と回復するという予測が強く、来年は欧州の足を大きく引っ張ったギリシャがリセッションから脱却するという見通しまで出てきました。
また、GSの2014年の投資ターゲットとして、ドル買いカナダドル売り、ドル買い豪ドル売りが推奨されています。(豪ドルについては、会員向けレポート内コラム『為替ばんざい』で取り上げています。)また同社は日、米、欧の主要銀行株のロングも推奨していることからも、先進国の経済回復を通貨、株価の両面から確認できるターゲットですね。
反面、介入でサポートを続けるブラジル・レアル、2008年11月以来のドル高と厳しい地合いのインドネシア・ルピアをはじめとする新興国通貨については、一段と売りが進んでいくと考えられます。強弱通貨の入れ替わりがはっきりする2014年のトレード、まずはブルベアの棲み分けからポジションを考えていきましょう。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。