豪独歩の様相2012.07.27

アメリカの大干ばつの影響で穀物市場が急騰していることに加え、中東の地政学的リスクも懸念され、資源通貨に再び投資妙味が増してきています。カナダはもともとこの欧州債務危機の中でも安定した右上がり経済を継続しています。外的要因を睨みながら控えめな政策を続けていますが、債務危機が織り込まれるような地合いになると、安心通貨として買い意欲が集まりやすいのでは?と後半に注目しています。

ただし動きが早いのはやはり豪ドル。5月、6月と2ヵ月連続に強力な緩和を進め、国内マネーの流動性が高めたことで、短期間に回復基調に戻ってきました。インフレ指標を示す消費者物価指数の第2四半期が25日に発表されましたが、いずれも前期比で鈍化しています。

しかしRBAが金融政策をする際に最も注目する「基調インフレ」は1・95%と、インフレターゲットの2%をわずかに割り込む水準。また前日24日に行われた総裁講演で、「明日発表のインフレは2%あたりだ」と見通しを示していたことも、市場には安心感を与えた形です。

中国の指標への懸念も薄れてきました。夏枯れ相場の中で安心通貨として、再び豪ドルに注目が集まってきそうです。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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