ドル円直近目安と次のゾーン2013.04.12

日銀の量的・質的金融緩和以降、円安の動きが急加速していて止まりません。すでに次のドル円方向性見通しが各所から出ていますが、実際にどのあたりの水準まで上昇しやすいか考えてみたいと思います。

現在のドル円が100円目前の99円を挟んでの動きになっています。日銀が長期国債の7割を買い占める緩和を進めることで、債券が品薄になることから、機関投資家が外債を買うという流れにも向かいやすく、ますます円安が進行しやすい傾向です。

直近の大方のドル円目安を戻りの水準から見てみましょう。バブル崩壊以降のドル高局面であった98年の147円から75円の円高の38%戻しが103円、2007年につけた124円の高値から75円の高安で見ると、50%戻しが99円84銭、3分の2戻しが105円57銭です。

これらの数字から見ると、次の水準は103円—105円の間になりそうです。これをチャートで月足一目均衡表で見ると、すでに抵抗ゾーンの雲の上限に近づいてきています。またここからの雲は右下がりで水準を下げていくことから、時間的にもこの水準は早い段階で突破する可能性が高まります。

この水準を超えてくると、98年からの高安の50%戻しが111円台です。ここはチャートから見ても節目が多く、次の目安として伺えそうなところです。

いずれにしてもドル円の推移するゾーンがどんどん切り上がっていますから、心を無にしてドル円買い向かっていきたいところ。株価の調整場面は円も一服しやすいですから、そこは為替の面からも押し目買いのチャンスと見て円売りに。

※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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