ドル高、ECBの追加緩和観測、英の独立問題など、欧米通貨中心の相場地合いが続きますが、ちょっとオセアニアに注目を。
中国が13日に発表した8月の鉱工業生産は予想+8・8%に対し、+6・9%で、2008年12月以来の低水準を記録しましたが、足元の雇用や物価の安定がサポートして中国市況にはさほどの不安感はありませんが、オセアニア通貨は敏感に反応して材料になってきますから、自国経済指標以上に目先は中国指標や中国株動向をにらむ動きに警戒です。
豪ドル円は9月5日に98円67銭まで続伸して年初来高値を更新し、その後は一服の形で、96円ミドルで2回つけた高値がサポートラインになっています。ユーロオージーがECBの利下げ後の急落から反発になっていますから、豪ドル円の動きを見るなら、ユーロオージーと比較して動向を見ながらの押し目買い狙いで考えています。スコットランド問題の結果を受けて、ユーロもポンドに連れた動きになる可能性が高く、ポンド反発になれば連れ高の買いでユーロ買いオージー売りの構図か。サポートの96円ミドルを割れユーロ反発が一服するあたりを押し目と見ておきたいところ。
ここは利上げ据え置き膠着感の強いNZドルよりも豪ドル円の方をメインに見ていますが、NZドル円の日足雲抜け間近な形も見逃せませんね。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。