為替は全面円高傾向ですが、特にボラ高く下げが目立つのが豪ドルです。対円では一時90円を割り込み、昨秋から105円までの上昇の50%戻しである89円77銭に実質到達というところですね。まだ下げ止まりは全く見えません。年内に追加利下げが確実視されていることもあり、戻り場面は売りが入ってきそうです。
豪ドルはその他通貨でも売りが進んでいます。対ドルでは2010年9月以来の0・932までドル高が進み、対ユーロでは2011年8月以来、対NZドルでは2009年1月以来の豪ドル安です。
また同じ資源通貨のカナダですが、新総裁のポロズ氏は利上げへ消極的な姿勢を示し、カーニー前総裁との対照的なスタンスを明確にしました。隣国ドルの上昇にはつられるでしょうが、カナダ単独の魅力がちょっと薄れた印象で、あまりマネーが集中しなさそうですね。
基本戻り売りスタンスの通貨が多い中で、株価をにらみながらトレンド伺う地合いがまだまだ続きそうです。
連動性のかい離がハッキリしてくると、ちょっと投資作戦が練りやすくなりそうですが・・・。
※ドル円は会員向けレポート内コラム「為替ばんざい」で詳しく取り上げています。
※こちらのコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。