日銀関係筋の追加緩和否定2015.02.13

2月11日にギリシャとEU会合を受けてドル円は120円を突破し、ドル円チャートは日足で1月13日以来の雲上抜け、21日線上放れの形になり、水準が切り上がったように見えましたが、12日の夕方の報道で、一気に円高に傾く激しい動きになりました。

報道は、日銀関係筋から出た話として「日銀の追加緩和は逆効果であり、10月の追加緩和は消費者マインドに悪影響だ」という緩和否定の反リフレ発言が流れました。これを英訳したベンダーによっては「BOJ said」と書いているので、さも日銀が話したかのような報道。かなり大きなインパクトになって、ドル円は数分間で1円以上急落する激しい円高になりました。一旦119円アッパーまで反発しましたが、その後は失速して再び118円台ミドルまで値を消しています。

この話の真偽については分かりませんが、少なくとも日銀が一枚岩ではなく、追加緩和に対してかなり懐疑的なスタンスを持つ一部が強い警戒を示していることが知ら締められましたので、一部で期待される日銀の再度の緩和期待は薄まった様相です。ちょうど来週17-18日に金融政策決定会合が行われますが、ここで物価2%についてどのような言及をするかによっては、再度の円買い地合いがある可能性も含んでおく必要があるかもしれません。

日銀は3月に宮尾委員、そして6月に反リフレ派の森本委員が任期切れになります。宮尾氏に代わってはリフレ派の原田氏の人事が提示されており、春先には森本委員に代わる人事も日銀材料の争点の1つになって来るだろうと思われます。

直近ではギリシャ問題も引き続き継続していますので、どの時間に何処からどんな材料が飛び出してくるか分からない地合いが続いています。ドル円押し目買いスタンスで見つつも、利食いは早く回転させていきたいと思います。

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