いよいよ18日のFOMCを前に、ドル円はこう着状態、市場は模様眺めの展開になってきました。今回はフォワードガイダンスの修正がなされるかどうかが最大の焦点ですが、これを通過すると次のポイントは2つ。1つは利上げ開始時期で、大方の見方の6月なのか、9月にするのか?そして、利上げのペースはどうしていくのかということを市場は見ていくことになります。
前回2004年当時の利上げペースは、6月に0・25%利上げして1・25%にしたところから、2006年6月には5・25%まで引き上げました。2年間で約4%の利上げです。当時はFOMCごとに利上げが決まるような流れがありましたが、今回はどのようなペース、利上げ幅を既定と見ていくのかに、次第に関心が高まってくると思われます。
FOMCはその方向性の参考として経済指標を見ていくとしていますが、昨日(17日)発表された2月の住宅着工件数は17%減となり、2011年2月以来の大幅な落ち込みになりました。ドル高基調は止まらず、NY原油は再び下値を模索し、18日現在時間外で42ドル台まで下げてきました。ドル高・原油安の流れが中期的に企業業績や物価にどのように影響するのか、FOMCの現状での認識を確認しながら思惑を作っていくマーケットにひたすらついてトレンドフォローで向かっていくしかありません。
※こちらのコラムは毎週水曜日時点で執筆した会員向けレポートより抜粋しております。